ミカンとおれんじ ~High School~

「え、秋梨くん、ドラム出来るの?」


「一応ねー。ウチにドラムあるから」


秋梨くんはそう言うと、萩尾くんはニッと笑って言った。




「夏見さん。これで自分のホントの気持ち、分かると思うよ」




......え?


どういう事?


ポカンとしていると、萩尾くんはマイクと録音機を準備していく。


ええと......ホントにやるの?


ほんの少しの間で準備は完了した。