ミカンとおれんじ ~High School~

そして、あたしは最も気になっていた事を2人に尋ねた。


「......あの、何であたしはここに来たんですか?ていうか、何故秋梨くんが......」


すると萩尾くんは、あたしの背中のギターと、秋梨くんの後ろにあるドラム、そして自分自身を交互に指差し、


「......この3人で、合奏してみよう」


と言った。


へ?合奏?


え?何を?


てか、ウチの学校はバンド禁止で......!!


そのあたしの思いを読みとるかのように、萩尾くんは口を開いた。


「何かあったらおれが責任持つ。だから、余計な事は考えなくて良い」


そう言うと、1枚の楽譜をあたしに差し出した。