ミカンとおれんじ ~High School~

「綾場、今回はそれなりの処分を下すからな。......ったく、お前は優秀な生徒だったのに......がっかりだ」


何それ......アタシの言い分は聞いてくれないの!?


助けを求め、周りを見渡すと――――


「......っ」


みんな、みんな、アタシを軽蔑する様な、あざける様な顔で見ていた。


待ってよ......アタシは......




「アタシは......っ悪くない!!」




そう必死で叫んで、職員室から逃げる様に走りだした。