ミカンとおれんじ ~High School~

職員室に着くと、ドアが開いた瞬間、先生達の眼がこちらに注がれ、冷たい視線が体に突き刺さった。


担任の先生の机の傍で......あの先生が立っていた。


「――――っ!!」


息が詰まり、動悸が激しくなる。


―――ドクン......ドクン......


「――――綾場、浜田先生に昨日暴行を加えたらしいな?」


暴行......!?


確かにしたのは事実だけど......あれは......!!


「あれは......「もう、ビックリしましたよ~。注意した途端、殴りかかってくるんですからぁ~」


ハァ!?


ヘラヘラ笑ってそう言う、昨日の先生――――浜田先生。