ミカンとおれんじ ~High School~

怖かった。追いかけられるんじゃないかと思って、机の上の勉強道具もそのままに、鞄だけ持って逃げた。


その日は、ご飯も食べずに部屋で震えて過ごした。




次の日――――......学校に行きたくなかったけど、母に叱られたので、重い気持ちで学校へ行った。


着いた途端......周りの眼が変だった。


眼があった途端、パッと逸らしてみんな逃げていく。


教室に着くと......担任の先生に、


「綾場、ちょっと来なさい」


と呼ばれ、職員室へと向かった。