「何、風邪?」


相手は小学校からの長い付き合いである、いわゆる腐れ縁の幼なじみだった。


「…………そんなとこ」


「ふーん…」


ふーん…て…。



「突然なんだけど、明日高校行かない?」


え…。

懐かしい響きに目が点になった。


「明日休みでしょ?」


「まぁ…そうだけど…」


また、何で高校?


「なんかね~、高校のとき三年間担任と副担だった先生覚えてる?」


「あぁ…、のび太としずかちゃんでしょ!」


のび太としずかちゃん。

これは、私たちが付けた先生のあだ名だ。