そう言って伸ばしかけた腕を引かれた。
「へ…!?」
気がつけば、れーおの腕の中だ。
「やっぱり…好き…」
耳元でそう囁かれて抵抗する気力がなくなってしまった。
困ったな…。
私の気持ちは昨日の夜に整理がついた。
たぶん……覆ることはないと思う……。
れーおの頭に手を当てて、そっと撫でた。
「……うん」
れーおの気持ちを全部受け止めるように…。
そっと、目を閉じた。
愛おしいわ。
大好き。
大好きよ、れーお。
この気持ちをどう伝えればいいのか…と思いながら口を開いた。
だからね…。
「ごめんね…」
れーおの気持ちから逃げないから……。
全部受け止めるから……。
でも、
「れーおの気持ちには応えられないわ」

