年下レンアイ



そうは言っても、やっぱり失恋は辛いわけで。



「ただいまぁ」



誰もいない冷たい部屋に向かって挨拶をした。


もちろん、返事はない。




むしろ、返事があったら怖いわ…!



心の中でそんな一人つっこみをしてみる。



すると、虚しくなる。


靴を脱いでベッドに向かった。

ベッドは私の憩いの場所である。



「今日は色々あって疲れたなぁ…」



そう呟きながらバタンとベッドにダイブすると、最初に思い出されたのは先輩のことだった。



先輩……。


好きだなぁ……。




まるで、先輩に会うことはもうないというように今までの先輩との思い出が頭を駆け巡った。



今日は金曜日。


月曜日からはフツーに会うんだよね。




……やだなぁ。



そう呟いた瞬間。



ぶわって涙が込み上げてきて、枕を豪快に濡らした。嗚咽も混じる。



どのくらいの時間そうしていたかは分からない。短いようでも、長いようでもあった気がする。




いくら経験を重ねても、失恋の辛さは慣れない。



胸の奥がギュゥーーーーってなって、苦しいんだ。



「ばかぁ」



この言葉は、理不尽にも先輩に宛てた言葉だ。


また涙が溢れてきたところで電話が鳴った。





もちろん…当然、今の私は電話に出られるような状態ではない。



仕方なく電話を見送った。



だが、しばらくしてまた電話が鳴り始めた。



「なぁによぉ…」



鼻づまりみたいな声を出して電話に出た。