「いいじゃーん、シノちゃんとかだってメールしてるでしょ?無視しちゃ駄目だよ」

「私はちゃんと、“今ご飯だから”って言って終わらせた」
呆気にとられた表情の河崎は、そのままぐるりと忍を見つめ、お前はどうだ、と目で訴えかけてきた。
「メールしてない」
「はぁ?」
「何で?」
さすがにれー子も驚いたのか、箸を止めて聞いてきた。
「……ダルいし」
ビクビクしながら呟くと、3人揃ってため息をついた。
れー子はお弁当をつつき出し、林はキョロキョロ、河崎は彼氏とのメールを再開した。
「反応をくれよ!」
一斉に忍を見るが何も言わず、痺れを切らした林が、渋々という風に話しだした。
「シノちゃんさ~、メールぐらいするもんなんじゃないの?付き合ってんだし…」
「恋しくなったりしない?逢いたいな~みたいな」
「……ない…かも」