「へー、随分と機嫌いいね。そんなに仲良かったの?」
《ううん、3年間で話したの数回だよ》
「クラス別だったの?」
《3年間ずっと一緒。でも私、男子と関わらないから…》
その言葉を聞いて驚いた。
忍の言ってた同級生は男で、しかも以上に彼女のテンションが高い。
「男?」
《うん》
即答された…
マジかよ
風呂に入ったばかりなのに背中に汗が吹き出してる気がした。
正直、忍は男嫌いだと思っていた。
俺と付き合ったのだって、特別で…
一気に不安が押し寄せる。
《千尋?眠ました?》
「起きてますよ」
《話すことないね》
「ひどいな~、じゃあ、そいつのこと教えてよ。好きだったの?」
多分当たってる。
忍はやつが好きだった。