「こんな負けず嫌いで意地っ張り、嫁にもらうのは俺くらいしかいないだろうなあ……」 花婿はウエディングドレスに身を包んだ花嫁に襟もとを治してもらいながら呟いた。 「はいはい。 だってこんな泣き虫を夫にするモノ好きも私くらいだよ。」 花嫁は花婿の手をとりながら言った。 しばらくの沈黙の後、2人は互いに顔を見合わせて幸せそうにクスクスと笑いあった。 END