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「だからここまで。
ごめんね、待っててあげられなくて……」





辛そうに言うさちに俺は自分の情けなさを実感した。

俺はさちのこと何もわかってなかったんだな……




ありがとう、さち。
お前はずっと待っててくれたのにごめんな……


「もう私行かなくちゃ…」




「そうだな……行ってらっしゃい…」



笑って俺はさちの肩を軽く押した。