ーーーーーー
「さちー‼」


もう少しでさちに追いつく…
俺は声の限り叫んでいた。
ここにいることを知らせたくて。



振り返ったさちは足を止めて俺を待ってくれた。
でも何から言えばいいのかわからなかった。
ただ始めにでた言葉は


「一緒に帰ろう。」

だった。