その後、1日学校を休んださちは回復した。
けれど、さちの風邪が移った俺は3日間寝込むことになる。





風邪で眠っている間、何度も夢にさちが出てきた。
起きていても、ぼーっとする頭で考えていたのは、さちのことだった……



意地っ張りのさちが、あんな風に俺を頼ってくれたのは初めてだったかもしれない。
皆には気丈に振舞って、頑なになって…




でも面倒だとは思わなかった。


俺には素直に頼ってくれたさちを



むしろ可愛いと思った。