次の日の朝、電車でさちを見かけることはなかった。


1人で登校すると、朝の学校は昨日の夜とはうってかわって冷んやりとしていた。



「そろそろ衣替えかな…」



最後に風邪をひいたのはそんな去年の衣替えの時期。



さちが好きだとはっきりわかってしまった日。