俺は怖くなった。

そこにいるさちが俺の姉貴分じゃなくて、ただの女の子だと自覚したから。


さちは俺を弟のように思ってるのかもしれない。
良い加減、お荷物な弟だと思ってるかも知れない。


いつまでも姉弟みたいにはいれないのに…


だから意気地なしの俺はさちと少し距離をおいた。





それからしばらくして陸上部のマネージャーの子に告白され、俺には彼女ができた。