顔の形にくり抜かれたかぼちゃから漏れる、ロウソクの揺れる灯り。


壁にはハッピーハロウィンと、一文字ずつかかれた旗が吊り下がっていて。


シーツで作られたお化けには、可愛らしい顔が取り付けられている。



「鈴…」



後ろから大好きな声で呼ばれて振り返ると…。








「ぎゃあああああああああああああ」



青白い顔をして、縫い目があって、口が横まで裂けてて…!!!



ベッドから飛び降りようとするも、


さっきの可愛かったはずのシーツお化けが不気味に見えて躊躇する。