-嵐の転校生-

「ふわぁ~」
まだ十分に開かない目を開けてリビングへいった。

「あら、もう起きたの華音」


私の名前は相崎 華音。
髪は首もとまでのボブで目はぱっちり二重の高校二年生。可愛くもなければ不細工でもない。いたって平凡な生活をおくってきた。



ご飯を食べて準備をして玄関へ。
「いってきまぁ~す…」


これが私のいつも通りの朝。
学校へ着くと1人の女子がやってきた。
「かのちゃんおはよぉ~。」
「おはよ♪」

この子は保育園から幼なじみの八原 ののは。鈍感でおっちょこちょいでフワフワしてて…見ていてあきない。
いわゆる癒し系だ。

「かのちゃん!あのね~今日新しく転校生が来るんだってぇ~」
「そなんだ」
素っ気ない返事を返す。
「かのちゃんテンションひくい~」
「いやいやののはが高いだけだよ」
「だってだってかっこいい男子だったらいいなぁ~っておもうじゃん?」
「別に~」

-ガラガラ
「おーい、みんな席に着け」
先生の言葉でののはもしぶしぶ自分の席に着いた。
「今日は転校生を紹介する。入ってこい。」

そのとたん。

「「「きゃ~~!」」」
全員の女子が悲鳴を上げたりノックアウトしている。

私を抜いては…。

「自己紹介をしてくれ。」
そう言った先生。
「初めまして今日から子の学校で勉強する事になった岡崎 直人です。よろしくお願いします」
最後にニコッと笑うと、女子の全員の目がハート。
これまた私を抜いては…

「あいてる席に座ってくれ」
この学校は人口が少ないためかなりの席が空いている。
すると女子が。
「直人くぅ~ん。ここにすわらない?」
「私の隣よ!」
あれよあれよと直人君とりあいが始まった。
だが、彼はその女子をよけてこちらへ向かってくる。

まさか!!
案の定私の隣に座った。

すると
「よろしくね」
と、王子様スマイルで言ってきた。
面倒くさかったので、適当に
「よろしく」
と返した。



私は想像もしてないことがこれから起きるということをしるよしもなかった。