「あぁもう嫌よ。こんな所にこれ以上居られないわ。用が済んだならさっさと行こうじゃないの」
「そうだな。無駄に長居していては、リゲル達に悪いだろう」
悪戯好きの天使から逃れてきたフィノの提案に頷くアスラ。
互いの真意は異なるが意見は一致しているようだ。
「僕は構わないよ?そもそもまだフィノの治療が終わってないし、まだ此処に居なよ」
「っ!だから近寄るな!」
「まったく、フィノは強情だなぁ」
追ってきたリゲルに怒鳴るフィノはアスラの背後に身を隠す。
2人に挟まれたアスラは苦笑しながらリゲルの頭を撫で、もう諦めろと一言助言するのだった。

