神の戯れ



巻き起こる風は止み、木の葉が舞い降りると共に平穏が訪れた。


傷1つ無い身体を確かめるように動かすレノリアを目に礼を言うアスラ。


頭を下げた彼にリゲルはにこやかに微笑みかけた。




 「それじゃあ、早速報酬を頂くとしようかな。ほ・う・しゅ・う・を♪」


どこか嬉しそうなリゲル。

彼は驚きを隠しきれないレノリアへと飛び跳ねながら歩み寄り、彼女に微笑みかけながら両手を伸ばす。




 「…え……?」


目前でニンマリと幸福そうな顔をするリゲル。

訳も分からず視線を下ろすと、彼の両手はレノリアの胸を鷲掴みにしていた。