そもそも、この争いの目的は? 王は一体何を考え何を求めている? 異能者が滅ぶとなれば、人々は彼等に怯える事無く平和に暮らす事が可能だ。 しかし、何故彼等が滅ばなければならない? 彼等を排除し人々だけの世界を作る意味は? この争いに賛同できないレノリアは頭を抱えるが、不意に感じた人の存在に顔を上げる。 「ジェアン、様……?」 暗闇に慣れた瞳に映ったのは、彼女が遣える国王の姿。 真夜中のこんな時間に何をしているのだろう。 不思議に思うレノリアは暗い庭園を歩く王を知らぬ間に追っていた。