今までと異なる相手に戸惑うアスラ。

振り下ろされた刃を交わし男をねじ伏せたアスラだが、銃声を耳に男から離れ退避する。




 「なっ!?」


遠くへ跳び凍った地面を踏みしめた瞬間後頭部に感じた圧迫感。
この感覚はおそらく銃口だ。


背後を取られ銃を突きつけられたこの状態、回避する事は不可能。


不老不死とは言え、身体の構造は人と同じ。

頭を撃ち抜かれれば死にもする。


一時意識を失い回復するまでのその間に、彼等は不死者を殺せると言う人物の元へと連れて行く気なのだろう。




 「暫く大人しくしていてもらおう」


引き金に指を添えた男は勝ち誇る。

逃げ場を失ったアスラは顔をしかめた。