神の戯れ



身体に付いた雪を払うアスラを目に驚くフィノ。


再び攻撃を仕掛けてくるのではないかと思いもしたが、1つ深く息を吐いた彼女は落ち着いた様子である。




 「成る程、不老不死の身って訳ね」


 「御名答。理解が早くて感謝するよ」


攻撃をしてくる素振りは見せないが、一定の距離を保つ彼女は警戒を解いてはいないようだ。




 「それで、何の用?」


 「ある人物から君の話を聞いたんだ。この山に変わり者が居るとね」


 「変わり者?私の何処が変わってるのよ」


少し腹を立てたのか、腕を組む彼女は頬を膨らませそっぽを向いた。