響きわたる轟音が消え、何時もの静寂を取り戻した雪山。 一際強い風が吹き雪が舞う中、1人の女性が姿を現した。 「まったく、何時になったら諦めるのよ。本当、懲りない人達」 この吹雪きの中着物だけを身に纏う彼女の名はフィノ・ネイジュ。 この雪山で暮らす雪女である。 「此処で私に適う筈が──」 「はぁ、死ぬ所だった。否、一回死んだか」 「!?」 突如雪の中から現れた男性、アスラ。 雪崩に巻き込まれ死んだ筈の人物の姿にフィノは目を見開き言葉を止める。