雨のち晴れ



それから1ヶ月、私は自分でも何故かわからないけど毎日公園に行った。


変人も毎日いる。


冬服から夏服に変わって、6月から7月に変わった。


「アメー!」


「うるさい、変人」


私が「変人」と言うと、嬉しそうな顔をする変人。


最近、変人は超ドMなんじゃないかと内心疑っている。


今日もまたいつもと変わらず変人のくだらない話を聞きながら、1日の唯一のゆったりタイムを過ごす。


「でさ、その―――」


「先生いた!探しましたよ!いい加減原稿あげて下さい!どうしたんですか!?最近先生らしくありません!!先生は毎回締め切りだけは守る人だったじゃないですか!!もう明後日ですよ!?締め切り!!こんな所にいないで早く原稿あげて下さい!」


「うん、そうだね。すいませんでしたー。ちゃんと締め切り守るからそんな怒らないでよー。後、俺の1日のほのぼのタイム奪わないでよー!」


ちょい待て、ちょい待て。


誰、この人。いきなり現れて変人にマシンガン説教喰らわせたよ。


先生?原稿?漫画家?小説家?


とりあえず変人はニートなわけじゃあないのね。


眼鏡の女の人がここに来て初めて私の存在を視界にいれた。