れーは鈍感なのか、気付かないフリをしているのか私を睨む見丘さんを一切見ない。
気にせもしない。
「じゃ、先生。原稿は確かに頂きました」
「んー。ごめんね」
「今度からはしっかりして下さい」
「はいはーい」
「じゃ、私はこれで」
そう言って帰って行った見丘さん。
何気にもうお昼なんですけど…
何故かいつもの数倍ルンルンなれーはお洒落をし始めた。
いつも白いロングTシャツにジーンズのれーが、白いロンTに灰色のジャケット。下は黒のパンツ。
着替えが終わったら鏡の前で髪をセットしだした。
色素の薄い茶色のフワフワな髪をワックスでセットしていくれー。
「何でお洒落してんの?」
「んー?だってこれからアメとデートだしねー。」
「は?」
初耳なんですけど。
ってか私着替えない。
今着てるのはれーに借りたTシャツとスウェットの下。
昨日着ていたのは制服。
流石に休日に制服では出掛けたくない。

