雨のち晴れ



「もしかして無意識?いやぁ、俺の小説読んでアメが笑うのかぁー。よし!頑張ろー!もっと面白いの書くから、もっともっと笑ってね!アメ!」


そう言ってまたパソコンと睨めっこに戻った変人。


まぁ、今のは無かったってことにして忘れよう。


私もまた小説に目線を戻した。




―――――


「終わったー」


「お帰り!」


ベッドに両肘をついて私を見ている変人。


お帰り?


外…


「暗っ!」


「うん、だってもう8時だからねー。そんなに面白かったー?」


8時…3時間も没頭して読んでたんだ…


でも、面白かった。これまでのクラキの作品の中で5本には入るくらい面白かった。


「家に連絡しなくて大丈夫?」


「…大丈夫だよ。絶対」