Produce!〜高校デビューしませんか?〜



柊くんの匂いが鼻の奥に届くとようやく息が出来た気がした。



「おい、王子、何があったんだよ」

柊くんの低く険しい声が耳に届く。




「…別に何も?真衣さんが何でもかんでも首突っ込んでくるからでしょ」

「何を突っ込んできたんだよ」

「あなたには関係ない」



張りつめた空気が怖かった。