Produce!〜高校デビューしませんか?〜




オンザスイーツが見えてくると、そこの近くに昨日私が選んで買った服を着ている先輩の姿が目に入った。



「せ、先輩!」

はぁはぁと息があがる私たちを先輩は爽やかな笑顔で迎える。
もしかして、結婚式に殴りこみなんて、私たちの早とちりだったのかな?と思えるほど、先輩の顔は爽やかだった。


「早いね。走ってきたの?」

「そ、そんなことより…先輩!結婚式に殴り込みなんてやめてくださいよ!」


私が口を開くより先に、柊くんが怒鳴るような大声で言った。
嗜めるわけでもなく、本当に直球で。



「え?は?…殴り込み?」

先輩はとても困った顔をして私たちを見たあと「ぶは!」と吹き出して大声で笑った。