ダ、ダメだーー
柊くんの時のように、この人と恋したいと思ったらダメだ。
だって、きっと先輩の理由も女関係だろう。
人が、変わりたいと思う時なんて、そういう理由でもないと中々自分から変わりたいなんて言わない。
「…私は良いですけど…」
「あ、俺も大丈夫です」
「え?大樹、休みだよ?柚花は?」
「友達と買い物だって」
私たちの言葉に先輩は「良かった」と微笑んだ。
帰り道、実は何を話していたか覚えていない。
イケメン二人に囲まれいる嬉しさから妄想スイッチが止まらなかったのだ。
私の家の前に着くと、明日の約束をして別れた。
明日は午後14時に駅前で。という約束になったから、それまでは宿題と予習に当てようと考える私も、相当な真面目だな。と自分で思ってしまった。


