移動教室、10分休み、さすがに一緒にトイレは無理だけど行動を共にし、
お昼休みは柊くんも誘って遥と3人で屋上で食べることが日課になっていた。



「それにしても、こんなイケメンが学校にいたなんてねぇ…」

遥は毎日のように、柊くんの顔を覗き込んで独り言のように言う。
その言葉に反応してしまうのは、私で。



「でしょ!?探せばもっといるかも!」

「真衣は、イケメン発掘に目覚めたわけ?」


会話を聞きながら、クスクス笑う柊くん。
遥も相当なイケメン好きだと思う。

彼氏はいないけど、知的な美人を目指しているという遥は、結局のところ私と同類。


そんな日常が定着しつつあった頃、私の元に一通の手紙が届いた。