現れた二人の手は夏の日差しに負けないほど、熱く固く結ばれていてーー…
「上手く行ったんだね」
そう言う私に、二人は頬を赤く染める。
ありがとう。と、二人の声は重なって、三人で笑った。
イケメンな男の子と、
その横には、華奢とは言えないけれど、可愛い女の子の幸せそうな姿。
その姿を見て、微笑ましくて笑えた。
ーー…イケメンなのに、どうしようもないくらい自分に自信のないダメンズ。
柊 大樹。
私のプロデュースで高校デビューを遂げた男の子。
彼は、私の彼氏にはならなかったけれど、クラスで初めて出来た友達。
イケメンな彼氏はまだいないけれど、イケメンな友達が出来た。
もう、それだけで良いよね?真衣?
一人目、柊 大樹。
高校デビューと共に、可愛い彼女が出来た。
プロデュース、完了ーー