初恋~君に捧げた季節~



おっと、昔話してたらいつの間にかついたみたい。



私呼び出されてたんだった。


すっかり忘れてたよ。てへぺろ☆



相手は私が喋るのを待ってるみたい?


「何の用事だった?」


あくまでにっこり。スペシャルキュートな笑顔で。


…ちょっと美化しすぎた。


まぁまぁ、いつもみたいに笑っといた。



「惚けんじゃないわよ!ちょっと優しくされてるからって!調子に乗って。」



?何のことか全く分かんない。


「ごめん。ホントになんのことかな?」


「だから、河野君にちょっと優しくされて調子に乗って、須崎君とも話しちゃってさ。」


???????


この子達は何を言ってるんだ?


こんな呼び出し初めてで全然分かんないや。



「私はどうしたらいいの?」



「河野君と須崎君と話さなかったらいいのよ!」



ん?それって無理じゃない?

2人とも同じ班だし、凌に至っては一緒に学級委員までしてるんだよ?



「無理だよー。私にでくることにしてくれないかなー?」



ぽけーっ



リーダーみたいな子がビックリしてる。



私何か変なこと言ったかな?



「あの、「さーきー!!!どこ行ったのー?」あっ、和夏が呼んでる。
和夏が呼んでるんで、もぅ行きますね。」



ぱたぱたぱたぱた






「ごめん和夏。なんか、呼び出されちゃって。」



「なに!?大丈夫なの?」



「うん!なんか今までにない内容で全く意味わかんなかった。」



「……なら、よかったわ。もぅいいから早くご飯よそっちゃって。もぅできてるから。」



「はーい!」



私がいない間にご飯できちゃってる。



……結局、私野菜しか切ってないや。



パクッ




「お、おいしー!!!」


「そこまで言うか?」



「うん!だって美奈食べてみてよ!めっちゃおいしーから!」



早く早く!っと美奈を急かす。



パクッ



「た、確かにおいしい!」


「でしょー!」



「早希は野菜しか切ってないけどね。」



………………



「和夏さん、それを言われたらおしまいです。」



「なになにー?早希野菜しか切ってないのー?」


「ご、ごめんよ花梨。ちょっと変な輩に絡まれちまって。」


「えー?大丈夫なの?」
「おい!変な輩ってだれだよ!」
「輩ってまさか男か?」



花梨と翔と凌に一気に話しかけられて、全くわかんなかった。



「ごめん。なんて?」


「だから、大丈夫なの?」


「うん!女の子だったしね。」



「なんだ女か。」



おっ!今の一言で3人の答えになってたみたい。