初恋~君に捧げた季節~


バレー部をやめてからかな。
和夏と仲良くなったのは。


和夏は同じクラスだったけどほとんど話したことなかった。


でも、私が1人でいるといつも話しかけてくれた。


バレー部の子と一緒にいなくなった時から私の隣には、いつも和夏がいてくれた。


めちゃくちゃ助かった。


でも、その反面とまても不思議だった。


なんで私と一緒にいてくれるの?


膝のこと、部活のこと聞かないの?



1回だけ聞いたことがあったな。


和夏は

『そんなの聞いてどうすんのよ。早希は早希でしょ?……大丈夫。私は早希から離れたりしないから。』


あの時の和夏はめっちゃかっこよかったな。





3年になってからは、バレー部のことは忘れてた。


膝のこともね。


逆に男の子に呼び出される回数は増えたかな?


でも、女子の呼び出しより全然少なかったし、ひがみとかじゃないから安心してた。




――――だから、気を抜いてたのかも


男の子に呼び出される私をよく思わなかった女の子が、私を階段から突き落とした。


その中にはバレー部の子もいて、

『あんたなんか、あんたなんか一生歩けなくなったらいいのに!』




……あぁ。ホントにこのまま歩けなくなるのかなって思った。




まぁ、下から来てた先生にキャッチされて結局怪我しなかったけどね。



私を突き落とした女の子たちは謝ってきた。


ちゃんと謝ってきたんだよ?

でもさ、謝るってずるいよね。



謝られたら許すしかないじゃん。