その時、ドンドンと大げさにノックを叩く音がした。

ドアの外からはこの城の兵士の声がした。

「エデン様!エデン様!!」

エデンと呼ばれる少年は起き上がり、ドアを開ける。

「なんなんだ?」

「それがっ…イヴ様がっ!」

上手く伝えられない兵士にイライラとくる。

「イヴがどうしたんだ?!」

そこに赤い髪色をもつ少年バイオが走ってきた。バイオの瞳には涙がこぼれていた。

「エデンっ!イヴがっ死んだ…っ」

その言葉を聞いてエデンの頭は真っ白になった。

「おい、今なんと言った…」

「だからっ、イヴが死んだんだ!」

「貴様、冗談だったら殺すぞ。」

「こんなときに冗談言うわけねぇだろ!エデン早く来い!」

バイオがエデンの手を掴み外へと連れて行った。