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数分で屋敷についた。
屋敷のものには見つからないように先に牢屋へと行き、私のお金で買った食糧を置き、牢屋へと出ていく。

そして、あとの他の買ったものは兵士に預けた。


牢屋への道をまた歩いていると自分の名前が呼ばれた。

「サン!!」

後ろから聞こえた声に振り返ると、私を呼んだのはサイエだった。

「サイエ…。」

「あんた、買い物行ったって聞いたけど……ってなんだその髪の毛!?もしかして、外の人間に奴隷だからってひどいことされたのか?」

私はすぐに首を横に振る。

「ううん、違うの。私が邪魔だと思ったから切ったの。」

「いや、それにしても、髪がバラバラじゃないか?」

「ナイフで切ったからしょうがないよ。」

「ナイフで?!あんたもっと髪の毛は大事にしなよ?髪の毛は女の命なんだから。」

デジャヴを感じたが、この時は気づかなかった。

「うん、ごめんね。」

「まぁ、もうしょうがないか。」

そんな話をしながら、歩いていると、いつの間にか牢屋へついていた。

先ほどはいなかったが、数人ほかの女性もいた。

そして、その中には子供たちもいた。