「あのナイフってありますか?」

「ああ、あるぞ。」

そう言って、ゼンは近くに売り物として置いてあった豪華そうなナイフを手に取る。

「それ、貸して下さい!すぐ終わりますから!」

「お前、ナイフで何するんだ?まさか、物騒な事考えてねぇーよな?」

「そんな事考えてません!だから、そのナイフちょっと借りますね。」

私はゼンからナイフを無理矢理奪った。

「ちょっ、おい!!」

髪を横に一つでまとめ、そして、鞘からナイフを出し、長かった髪の毛を肩の高さまで、切った。

髪の毛を切ったときに自分の頭の上から光るものが落ちてきたが、気のせいだろう。