私は頷いた。

「はい、いいですよ。」

「本当にいいの?!行ったら辛いよ?」

肩まで伸びた女の子が私に問う。

「でも、私たちは今は奴隷でしょう?誰かが行かないとみんなが犠牲に合う…そうでしょう?」

二人は目を見開く。

「だから、今日は私に任せて?それから、私からもお願いがあるの…。子供達の事をお願いできるかな?」

リズムとマリンとマリルナが私のボロボロのワンピースの裾をもち、心配そうに見つめてくる。

「わかった。ごめんね、サン。今日買わなきゃいけないものがこの紙に書いてある。」

女の子から紙を受け取る。

「わかったわ。」

「サンお姉ちゃん大丈夫?」

リズムが私に聞く。

腰を下ろして、リズム、マリン、マリルナの三人と視線を合わせた。

「大丈夫よ。三人はいい子にしてるのよ。」

三人に微笑み、頭を撫でる。

すると、マリルナが抱きついてきた。

「マリルナ?」

「…サンお姉ちゃん気をつけてね…。」

「…うん…。ありがとう。」

私もマリルナを抱きしめ返した。

それを見ていたリズムが私に抱きついてきた。

「あっ!ずるーい、マリルナ!私もー!」

マリンも後に抱きついてくる。

「私も!」

そして、私も三人まとめて抱きついた。

「ふふっ、みんな大好きよー。」



三人に手を離し、立ち上がる。

「それじゃあ、行ってきます。」

「「「行ってらっしゃい!サンお姉ちゃん!」」」