二人が私に気づく。

「あなたは……今日来た子…?」

説得させようとした肩くらいまで伸びた髪の女の子が私を見て言う。

「はい。私はサンです。あの…どうしたんですか…?」

「…私たちいつも屋敷の買い物に行ってるの。でも今日はこの子が行きたくないって泣き出して…」

「それじゃあ、私が行きましょうか?」

そう私が言うと、二人は驚いた顔をした。
泣いていた子が口を開く。

「え…いいの…?」