その二人の話を聞いていた少女

…えっ、えっ、あの子ってもしかして、この城のーーー

「お、王子様ーー?!はっ、しまった」

男の人はりんごの木の下へと歩いて行く。

「イヴ様!こんなところにいたんですね!姫であるあなたが木登りなどしてはいけません!はやくおりてください!」

「あぁー、見つかっちゃったー。しょうがないなぁー。」

少女はりんごの木に実っていたりんごを一つとる。

「りんごの木さん、りんご一つもらうね。それから匿ってくれてありがとう。」