「それじゃあ、あなたが死ぬのね。」

エレーヌを止めようと少し身を乗り出したイヴの背中を押す。

「え……。」

押された反動で窓の外へと落ちていくイヴ。

「いくら、ヴァンパイアでもこんな高さから落ちたら生きてはいられないわ。」

窓の丁度下はお花畑だった。
そのお花畑の地面に打ちつけられたイヴを見てエレーヌは不気味に笑う。

「フフッ!死ぬ場所があなたの好きな花畑で良かったわね!!これでこれでエデン様は私のものよ!」

地面に倒れたイヴは目を開けない。
エレーヌが言った言葉も聞こえず、眠っていったーーーー