*** 執務室を出て行ったイヴはただ涙を流しながら、城の中を走っていた。 誰にも涙を見られないように走り、何かから逃げていた。 その時、廊下の先で話し声が聞こえた。 …今、こんな姿誰にも見せたくないっ! イヴは誰にも見つからないようにと、ひとまず扉が空いていた部屋へと入り、扉を閉めた。 そして、扉の前で泣き崩れた。 「っっ!エデンエデンエデン…!」