食事の間はずっと沈黙が続いていた。
そして、何も喋らないまま食べ終わってしまった。
いや、逆によかったのかもしれない。
彼と話すのは正直苦手だから。
そんな時、彼が口を開いた。
「お前は俺が嫌いか?」
いきなりの言葉に目を見開く。
「え…。」
確かに私はあなたが嫌い…。
だけど、ここで本音を言ってしまったら、後が怖い。
「答えろ。」
「…わか…りません…。だけど…」
自分を守るための嘘。
私もなんだかんだ最低な人なのかもしれない。
「…だけど…私はあなたを好きになることは絶対に…ない…。」
「それは嫌いということか?」
私はそれを聞いて目を見開いた。
「あ…。」
彼は不敵に笑う。
「図星か?」
嘘をついたはずなのに、本音を言ってしまうなんて私は馬鹿だ。
こうなったら、もうどうしようもない。
逃げることはできない。
「…私はあなたが好きではないです。…ごめんなさい…。」
「好きでもないやつにふられるとはな。」
好きでもないやつ…か…。
それを聞いて心が少し痛くなる。
好きでもないやつを襲うなんてどうかしてるわ…。
「だけど…お前のその言葉を聞いて少しムカついた。」
彼が私を睨む。
私は何も言えない。
「無理矢理でも俺のこと好きにでもしてやるか?」
それを聞いて目を丸くする。
そして、ラスフォールから少しでも離れるよう椅子の端へ座り直す。
しかし、ラスフォールが私の腕を掴んだ。
「逃げるな。次はちゃんと最後までしてやる。」
彼が私の腕を引き、顔が近くなる。
「い、いや…。はなして…触らないで…」
あれほど、負けないと思ってたのに…。
実際、触れられると怖くなって、力が抜けてしまう。

