泣きながらたくさんの歌を歌った


『――ッ、はあ』


一人で1時間も歌って流石に喉カラカラ…


『―――お茶お願いします』

部屋についている電話機で注文をとりパタリと席に座った




修平さんと彩海は今頃…

何、してるんだろうな




――ガチャ





「お茶ダヨ~」


俺の奢りね!なんていいながら席に置いてくる颯太に驚きのまなざしをむけた



『え…、やめてよ!』


お金はあるし、なんて付け足して顔の前にバッテンを作る




「いいのいいの、その変わり連絡先聞いちゃう」

ペロッと赤い舌を出す颯太を不覚ながらかっこいいと思った


『っぷ…分かった!お言葉に甘えて』

ペコリ、と小さくお時期をして冷たいお茶を飲みこんだ



『んんッ』

氷の入ってる冷たいお茶が喉を通り胃に入っていく感覚



「変なヤツ」

じゃあまた、なんて言って部屋を出て行く颯太に小さく手を振った



その後何曲か歌ったものの疲れてしまって椅子に倒れこんだ




『ハァ』

…眠い、





目を閉じたらいつの間にか

深い眠りについていた