そしてそのまま


『わ、』


引っ張られるようにして抱きしめられた



『…っ』


トクン、トクン、鼓動の良い心臓の音


ドキドキする…


って


何私ドキドキしてんの



『た、たけるっ』

もがいでいると


「なに!?」


なんていいながら武は私から手を離した



『…』


「…」


『えっと』



なんて言おう



「…んっと、ごめんな?」

頭をぽりぽり掻きながら謝ってくる彼を見て、ううううん、と首を振りながらベットに戻った



―ピンポーン


『(まだ…、いたのか)』

ちらっと武を見ると


「じゃあ出るね」

と言って明けに行っていた――


けど、どうやら失敗みたい




ドアを開けた先には、

私が愛する彼がいた