――…
―――…

嬉しい事があった



修平さんが私を選んでくれた



"胡桃――…好きだよ"

そう言ってくれて、キスをしてくれた



"私も"

それに応える



"今日はどこ行きてぇ?"

なんて、優しく笑いかけてくれる彼にドキドキして




"…修平さんとなら、何処までも"

ニコッと笑いかけると、手をつないで二人で花畑を歩いた




――ピンポーン



…こんな幸せな時に、こんな音は必要ない



"胡桃…"

チラリ、修平さんが私を見た時



ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン




――…
―――…



『っ!』



なんだ…夢か



っていうか、ココ、何処?



私のベットでもないし修平さんのでもないし…


部屋自体、違うっ!




そう思って周りをキョロキョロと見まわした



『…ぁぁ』

声が漏れた



武の家に泊まったんだ