「へー、あの森高の3年生なんだ?」


『はい』


「ちょっとやめてよ!俺らタメなんだし何で敬語なの?うんとかでいいでしょ」


ケラケラと笑うナンパ男は颯太(ソウタ)と言うらしく、私が通う、森岡(モリオカ)高校の近くにある、藤堂(トウドウ)高校に通っているらしい。


藤堂高校といえば不良高だ

彼――…

颯太という人のように、金髪がたくさんいる



だけど、こういう人程大した事のない人も少なくはない


自分の弱さを反抗に表すから弱くみえないだけだ



って――

私何観察してるの



やっぱり着いた場所はラブホで



「じゃあ、入ろっか、胡桃ちゃん!」


『…うん』


いよいよ、見た感じチャラ男のナンパ男としちゃうのか


私、何処まで落ちたんだろ――…



ウイーンとラブホのドアが開く


1歩、足を踏み入れた時


『―っ』


腕をつかまれた