そのあとまたお礼を言ってマンションをあとにした





顔にアザがあるからってことで、マスクを帽子をくれてそれで自分の顔を隠す。




このスウェットも、帽子も、捨ててしまって構わないと颯太のお母さんは言ったけど…きっと捨てることはできない




コンビニで自分の携帯の充電器を買って、タクシーに乗り自分の家に向かった





すぐ電池は復活して、震える手で電話帳を開いた




そして目的の人のとこにボタンを持ってくと


『――ッ』


手が止まった





それは"修平さん"だったから





――ダメだ、彩海といたらどうする?


私には友達なんていない



…誰に頼ればいいの?





ハァ、と小さくため息を吐いて頭をかいた