「久しぶりだね、胡桃ちゃん」



『…そうですね』


ちゃん、なんて関係に終わりが来たってことだし、だけど二人きりの時にまで使われるとなんだか苦しい



あれから30分後、何食わぬ顔で彼はまた戻ってきた







「本題にいくけどさ、俺はこの1ヶ月彩海を会ったのは数回程度だし、俺の家に泊まりに来たのは一度もなかったよ。今日は丁度ついた時に胡桃ちゃんが来たってこと」


…成程



じゃあ彩海は何故あんなに頻繁に出かけて行ったんだ?

わけがわからない



修平さんをチラリとみると苦しそうに眉を寄せた





『私もこの1ヶ月は基本的に家にいました』




私の台詞を聞きながら修平さんはベットに座った




『夜中、時々帰ってきてお金を置いていなくなるだけで、会話してません』


困ったように会釈した






私は、修平さんの役に立てっこない




本当に、何も知らないんだ




「…だよね。腹立つ、あの女」


ガンッと拳でベットを殴るもんだからベットのスプリングが揺れた




『――ッ』



思わず、初めて関係が起こった人の事を思い出してしまった






「胡桃ちゃん…慰めてよ」



『えっ』



弱弱しい声と共に、手をこちらに招き入れる彼を見て、ゆっくり立ち上がった





そしてゆっくりベットに向かうと



『わっ』

強引に引っ張られて抱きしめられた




修平さんの香りが体全体に広がっていく