「ちょっと…修平…んっ」



『…』


ハァ、と溜息を吐いた



自分の部屋に戻るものの、リビングの方からは二人の甘い声が聞こえる



…煩い、煩い





苛々しながらも、携帯を開いた


颯太からのメールがきてるが返す気にはなれなかった






修平さん、何故


彩海、何故



色々考えれば考える程分からなくなり頭が痛くなった







***




コンコン、と2度ドアが叩く音が聞こえ、返事を返す前に開けられた




『…どうしたの』




ドアをたたく意味ないよね?





「そろそろバイト行ってくるね!ホラ、修平も行くよ」



「ん、じゃあ胡桃ちゃんまたね」


優しそうに手を振るけど、その、またね…は、すぐ来る事がわかっていて、『はい』と一言返して二人は出て行った





どうやら彩海だけがバイトのようだ